amano shige Drawing展 ~線へ、線から~
2016年11月3日(木・祝=文化の日)~13日(日)
11:00~18:30(最終日は18:00まで)
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一本の線
原初、絵画は一本の尖端の行為に始まった。線はフォルムを求め、かたちが現れた。
一本の線は、空間を切り裂き、線と線は、繋ぎ止められ、新たな空間を創造する。
日頃、フォルムとはなにか、線とは何か、そして絵画とは?と「意味を探る」ことが
制作のモチベーションとなっている。
今回は、鉛筆やペンによるドゥローイングを試みてみた。千の甍は近年のモチーフです。
あまの しげ / Amano shige
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千の甍
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不動の宝、別の神の簡素な住まひ、
静けさの重み、日の当たりの蓄へ、
肩挙げる水、焔の面紗(かおきぬ)の陰に
数多の眠りを隠す「眼」。
おお わが沈黙!……..魂の中の建築、
だが千の甍(いらか)の金(きん)の溢れる、屋根!
ポール・ヴァレリー『海辺の墓地』中井久夫訳
みすず書房
<あまの しげ プロフィール>
1968年、大阪芸術大学美術学科卒業~
1977年までパリ滞在、パリ国立高等美術学校に学ぶ。後に菅井汲氏の助手を勤める。
1970年、第3回クラコウ国際版画ビエンナーレ、第2回パリ国際版画ビエンナーレ
第1回フレッヘン国際版画展(`72)、1971年 第9回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(`77)、
1972年 第9回マントン国際美術展、1974年 第2回ノルウェーアートグラフィック国際展、
1977年 イブリー美術コンクール展・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1982年、Ge展(以降、2016年まで毎回出品)(大阪、京都)
1990年、「芸術の相互作用」展(フランス)、1999年「20世紀の証明」展(大阪)、
2005年、第三回カレイドスコープ「自適人の肖像」展(大阪)、
2006年、第三回現代日韓同行展(大阪)、2007年「私のありか」展(大阪)~
2014年、個展 千の甍 Gallery H.O.T 2015年 WSMA木造校舎現代美術館展(奈良)
2016年、プティ・フェスティバル ドゥブロヴニク(クロアチア)
個展 Espace IKUO(フランス)、第11回韓日現代美術同行展(慶煕宮美術館・韓国)
その他 個展多数。 / 大阪芸術大学にて美術教育にも携わる。/ 大阪府岸和田市在住。
著作 『ゆらぎの時代』『美術論』『あまのしげ画集』『視覚は欲望である』
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二十数年前からご縁のある あまの しげ氏が、初めて夷川のアートステージ567を訪れた時、
元米屋の力強い躯体と、木と土素材で出来たこの町家に心引かれ、ここで展覧会をしたいと呟かれました。
それがこの度の企画展「amano shige Drawing展 ~線へ、線から~」へと繋がっていったのです。
より多くの方々にご高覧戴けましたら幸いです。