ごあいさつ

ア ー ト ス テ ー ジ 5 6 7

京の御所南、夷川通も烏丸を西に入るとなぜか懐かしい家並。
すぐに目に留まる、どっしりした構えの元老舗のお米屋さん。
店の間を木と土、べんがらや柿渋など伝統工法で再生し、芸術交流の場を設けました。

■ p r o c e s s ■

私達は1997年~2002年の間、京都北白川に建つ昭和初期の洋館(W.M.ヴォーリズ設計)で「住空間アートスペース駒井邸」として保存と活用の活動をしてきました。
生き生きした文化芸術交流の展開された駒井邸でのさまざまな場面を思うとき、そのかけがえのない価値を再認識します。
そして、そこに流れていた精神を引き継ぎ、魂の共鳴する平和な出会いの場が必要だと想うようになりました。
2003年~2004年には京都五条坂「登り窯の保存と活用」の活動に関わりました。
街中に埋もれている魅力ある空間を発見し、光を当ててみることや、それぞれの芸術にふさわしい場を探り、命が吹き込まれ、共に出会いを喜び合える場=ステージ…その活動体を「アートステージ567」と名付けました。
2005年7月、夷川通の築80年の元老舗米穀店であったこの町家とのご縁を戴き、暖めてきた活動を再開する場を設けることが出来ました。
先人の残した貴重な歴史・文化の証しである伝統的建物や景観を大切に、地域に根ざした文化・芸術の発信基地として「ご縁」を大事に育て、次世代につなげたいと思います。
歴史の折り重なる、文化芸術の集積地、京都の根っ子の処で、新たな交流の場の縁を頂いたことに、心から感謝いたします。

アートステージ567

 

 

アートステージ567 — artstage567–